【初心者向け】つみたてNISAと新NISAの概要と始めるべき理由

はじめに

お金の勉強をしているとよく出てくるワードが「つみたてNISA(以後、積立NISA)」です。
社会人になってから耳にすることが増えた方も多いのではないでしょうか。

「積立NISAって何?本当にお金を増やせるの?結局ただの投資でしょ?」
「やってみたいけど仕組みが複雑でわからない。何からやればいいの?」

今回は上記の問いに答えるため、
積立NISAの基礎知識、メリットデメリット、始め方までを解説していきます。

知識ゼロの方でも読みやすいよう丁寧に分かりやすく解説するので、是非この機会にNISAについて学びましょう。やるやらないはさておき、知ってるのと知らないのは大違いです。
正しい知識を得た上で、自分はどうするか考えましょう!

本記事を読むことで、積立NISAについて理解が深まり、
今の自分がやるべきかどうか」「人は次に何をすべきか」が分かるよ!

全社会人がやるべき積立NISA

そもそもですが、私は全社会人が積立NISAをやるべきという意見です。
「老後2,000万円問題」が話題になったこともありましたが、老後の資産形成は誰もが今後向き合っていく課題です。それを1矢で解決する程の力を持つのが積立NISAという制度です。
確定拠出年金/保険/銀行貯金など様々な資産形成の方法がありますが、積立NISAだけで良いかもと言われたら、やってみようと思えますよね!

積立NISAとは?

積立NISA(少額投資非課税制度)とは、日本在住で18歳以上の個人に向けた税制優遇制度です。

NISA口座で運用している株式・投資信託などの譲渡益や配当金・分配金が非課税になります。

通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかります。
例えば40万円の投資額に対して2万円の利益が出た場合、本来なら税額4,000円を引かれた16,000円のところ、積立NISAの場合は満額2万円を受け取れます。

積立NISAの特徴

非常にお得な積立NISAですが、利用するにはいくつかの条件があり注意が必要です。
メリットデメリットの前に見ておきましょう。

投資方法は積立投資

積立NISAを利用する際の投資方法は、積立投資でなければなりません。
積立投資とは、「継続的に」「決まったタイミングで」一定金額が引き落とされ、自動で買い付けが行われる投資方法です。

最初に一度設定してしまえばあとは自動的に一定額を決めた銘柄に積み立ててくれるので、運用が非常に楽です。積み立てる銘柄や金額はいつでも変更可能なので安心してください。

継続が苦手な人でも、例えば「毎月1日に銘柄Aを3万円分購入する」と1度設定するだけで、
5年後には積立額180万円、含み益15万円みたいなことになり得るわけです。

非課税投資枠、非課税期間に上限あり

積立NISAで投資できる額は、年間最大40万円です。これを非課税投資枠とも言います。

また、積立NISAの非課税期間は最長20年間です。始めた年から20年目の年末までとなります。

つまり、現行の積立NISAを最大限活用すると、毎年40万円を20年間投資することになるので、非課税で投資できる最大金額は800万円となります。

「最大800万円までって大したことないじゃん」と思う人もいるかもしれません。
しかしこれは2023年の現行制度であり、2024年から世間を騒がせている新NISAが始まります。

2024年から始まる新NISAとは?

現行のNISAは2023年で終了し、制度改正により2024年から新NISAがスタートします。
新NISAは大きくパワーアップしており、より長期で多額の運用が非課税で可能になりました。

新NISAの特徴

主な変更点は3つ、
非課税期間の無期限化非課税投資枠の上限アップ非課税投資可能な最大金額アップです。
この変更により、日本国民にとってNISAは無視できない存在になったと言えますね^^
詳しく見ていきましょう。

非課税期間の無期限化

現行のNISAにおける非課税期間は、最長20年です。
これが新NISAでは、無期限化されました。
よって従来よりも、長期投資のメリットを活用することができるようになります。

非課税投資枠の上限アップ

現行のNISAにおける非課税投資枠の上限は、年間最大40万円です。
これが新NISAでは、年間最大120万円になります。なんと3倍です。

具体的には、従来はいくらお金がある人でも月33,333円の積立が限界でしたが、これからは月10万円までの積み立てが可能になります。

非課税投資可能な最大金額アップ

現行のNISAにおける非課税投資できる金額は、最大800万円です。
これが新NISAでは、最大1,800万円になります。

「非課税期間の無期限化」「非課税投資枠の上限アップ」により相当な額を非課税投資できるようになってしまうため、さすがに上限を設けたという感じだと思います。
ですが最大1,800万円は驚異的な数字です。老後2,000万円問題もほぼクリアレベルなので笑

現行NISAと新NISA

新NISAの魅力に感動して、こう思った人がいるのではないでしょうか。
「よし!2024年から新NISAを始めよう!じゃあまたその時に調べよう、、」

気持ちはわかりますが、積立NISAは「今」「現行NISAのうちに」始めるべきなのです。

現行NISAから新NISAへの移行

現行NISAのうちに積立をしていると、お得にスムーズに新NISAに移行することができます。

なぜお得?
2023年末までに現行NISAの枠を使って購入した商品は、新NISAにおける最大非課税限度額(1,800万円)には含まれません。
つまり、現行NISAでの積立額は1,800万円+αとして新NISAの限度額に追加されます。

なぜスムーズ?
2023年末までにNISA口座を開設すると、2024年からの新NISA口座は自動的に開設されます。
また、2023年にNISA口座で積立を開始すれば、新NISA口座に積立設定を引き継ぎます。
つまり、何もしなくて良いということです。

現行NISAと新NISAの単純比較

「新NISAの特徴」では、現行NISAからの目玉変更点を3つ紹介しました。
最後に比較表でおさらいしましょう。(重要な情報に絞り簡易化しています)

現行NISA新NISA
年間投資枠最大40万円最大120万円
非課税保有期間最大20年無期限
非課税保有限度額最大800万円最大1,800万円

積立NISAのメリット・デメリット

ここまでで、積立NISAの中身を見ながら「節税面」での大きなメリットが分かったかと思います。
ここからは、積立NISAにおける「節税面」以外のメリットと、デメリットを見ていきます。

見ていただければ分かりますが、特出すべきデメリットは非常に少ないです。笑
これは国が資産形成を助けるためにできた制度だからであり、決して裏があるわけではありません。

メリット

少額から始められる

積立NISAは最低100円から投資することが可能です。
そのため、少額投資から始めることができ、投資初心者でも始めやすいです。
不安な方は月100円、月1,000円から始めて、慣れてきたら徐々に増やしていくのが良いでしょう。

低コストで投資できる

積立NISAの対象商品(公募株式投資信託)は、全て購入時手数料が無料です。
本来、投資信託を購入/運用する際は別途手数料がかかり、さらに長期保有による運用コストもかかるため、最終的に手元に入る利益が減ってしまいます。

いつでも換金(引き出し)できる

積立NISAは積み立てた投資信託を、いつでも自分のタイミングで換金できます。
確定拠出年金(企業型DC/個人型iDeCo)の場合は、原則60歳まで途中引き出しはできません。
もちろん積立NISAも長期投資が前提で、複利効果を最大限生かした方が利益は増えますが、ライフイベントに合わせて引き出すことが可能です。

投資タイミングを迷わない

積立NISAの投資方法は積立投資専用の制度です。
これは日々値動きのある投資信託を定期的に一定額を購入し続ける方法で、投資タイミングを分散させ、リスクを軽減できます。(値動きを読み、投資タイミングを判断するのはプロでも難しい)

また、ドル・コスト平均法のメリットも享受することができます。

ドル・コスト平均法とは

価格が変動する商品に対して「常に一定金額を定期的に」購入する方法。
価格が低いときには購入口数が多く、価格が高いときには購入口数が少ないため、平均購入単価を下げる効果が期待できる。

デメリット

元本割れのリスクがある

積立NISAの対象商品の中心はインデックスファンドであり、一般的に損をしにくいと言われています。
しかし「絶対に損をしない投資」など存在せず、元本保証でもないため、積み立てた元本を下回る可能性はあります。

インデックスファンドとは

株価指数などの指標に連動した運用を目指す投資信託。反対にアクティブファンドは、プロの投資家が積極的に短期利益を狙う投資信託。インデックスファンドの代表として、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)というアメリカの主要500社に分散投資できるものや、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という世界50カ国の企業に分散投資できるものがあり、過去の統計から長期的には利益を狙えることが分かっている。

留意すべきことは、一時的な価格変動で一喜一憂しないことです。
そもそも長期保有による資産形成が目的であるため、1ヶ月単位や一年単位の下落は気にするべきではないです。極論を言えば、最初に設定したら換金が必要になる10年,20年,40年先まで開かないくらいの気持ちで良いと思います。

投資先が少ない

積立NISAで購入できるのは、金融庁が定めた投資信託のみです。
長期投資向きの良いインデックスファンドはもちろんありますが、選択肢が限られる点はデメリットと言えます。

積立NISAの始め方

ここまで読んでくれた方は、積立NISAが資産形成する上でいかに魅力的な制度かを理解し、今すぐにでも始めたくてうずうずしている人が多いと思います。

最後に、実際に積立NISAを始めるためには何をすれば良いかの具体的な手順を紹介します。

①NISA口座の開設

積立NISAを始めるには、まずNISA専用のNISA口座を作る必要があります。
というより口座開設さえすれば、後はそのサイトの手順に従うだけなため、8割型終了です。笑

積立NISAを取り扱う金融機関は以下の通りです。
証券会社/銀行・信託銀行/投信会社/農協/信用金庫/信用組合/労働金庫
多すぎてどれを選べば良いか分からないですよね。

私はポイント還元を受けながら積立投資をする「クレカ積立」をお勧めします。
クレカ積立をすれば、毎月の投資額(金融商品の購入額)による通常ポイント還元を受けられます。
さらに、毎月の積立額に応じたポイント付与でさらにお得にポイントがたまります。

積立NISA×クレカ積立の威力は絶大なので、ぜひ以下2つから選んでみてください。

三井住友カード×SBI証券

クレカ積立の王道であり最強のタッグが三井住友カード×SBI証券です。私も利用しています。
SBI証券で証券口座を開設、NISA口座も一緒に開設し、投資商品を三井住友カードから購入します。

例えば、年会費実質無料で使える三井住友NLゴールドで毎月3万円をSBI証券で積み立てるとします。
(三井住友NLゴールドは通常還元率0.5%、積立額に応じたポイント還元率1%)
年間36万円の積み立てで還元されるポイントは、合計5,400ポイント(通常還元1,800ポイントと積立額還元3,600ポイント)になります。
これが10年20年継続されるため、無視できないレベルのポイント還元が期待できます。

三井住友カードも種類によって還元率が異なりますので、以下の記事から検討してみてください。
積立額に応じたポイント還元率が5%という驚異のカードもあります。笑

楽天カード×楽天証券

楽天経済圏を利用する人や、既に楽天カードを持っている人は、こちらがオススメです。
楽天証券で証券口座を開設、NISA口座も一緒に開設し、投資商品を楽天カードから購入します。

積立額に応じたポイント還元率こそ高くないですが、通常還元率が1%なのが魅力です。
証券口座ページが使いやすいため初心者にお勧めです。

②投資する商品を選び、購入設定をする

①各金融機関のウェブサイトよりラインナップから積立する投資信託を選びます。
先ほど紹介した「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」がお勧めですが、最終的には自分でしっかり調査して、納得感を持って購入するべきです。

②積立タイミング、積立金額、引き落とし方法を選びます。

③各投資信託の目論見書・約款を確認し、注文確定ができたら購入完了です。

おわりに

今回は、積立NISAについて解説しました。

このサイトに辿り着いた人は、勉強熱心な情報強者だと思うので、是非調べるだけで終わらずやってみるようにしましょう。新鮮な感情がある今、動くべきです。

実際私が積立NISAのことを知ったのは社会人2年目の23歳の時で、周囲から名前だけはよく耳にしていたので、「1年無駄にした」と悔しかったのを覚えています。
それからすぐにクレジットカードと口座を作り、翌月から積立を始めました。

世の中には積立NISAのように、知っている人だけが得する制度がいくつもあります
今後もこのような生活に役立つ情報を届けていきますので、ぜひよろしくお願い致します。

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