はじめに
自分に合ったクレジットカードを探していて、三井住友カードに興味を持つ方は多いと思います。(私もその1人で、現在はNLゴールドを愛用しています)
それもそのはず、多くの人がよく利用する人気店舗でのポイント還元率が非常に高く、NISA等でのクレカ積立によるポイント還元もかなり魅力的です。
「積立NISAをやる人は思考停止でこれを選べ!」といっても過言ではないレベルです。
(つまるところ、全ての日本人が三井住友カードを使うべきということになってしまいますが^^;)
三井住友カードに興味を持った人が持つ次なる悩みは、以下の2つでしょう。
「三井住友NLとNLゴールドのどちらにするべきか分からない」
「NLゴールドとプラチナプリファードのどちらにするべきか分からない」
これらの問いに答えを出すため、おすすめしたい判断軸は「年間の利用額」です。
当然カード自体のスペックは、
NL<NLゴールド<プラチナプリファード
ですので「①利用額に応じて享受できる特典」ー「②年会費」が最大になるよう、
自分の想定される利用額を基に①を概算して考えれば良いということです。
(実際は①の中でも「クレカ積立額」の観点も考慮しなければならないため、少し複雑です。)
それでは早速見ていきましょう。
結論
年間利用額が100万円未満・・・NL
年間利用額が100万円以上・・・NLゴールド or プラチナプリファード
(①年間積立額が20万円以下の場合)
年間利用額が300万円以上・・・プラチナプリファード
年間利用額が300万円未満・・・NLゴールド
(②年間積立額が40万円の場合)※2023年時点の積立NISAの上限(月間積立額は33,333円)
年間利用額が200万円以上・・・プラチナプリファード
年間利用額が200万円未満・・・NLゴールド
(③年間積立額が60万円の場合)※クレカ積立の上限(月間積立額は5万円)
年間利用額が180万円以上・・・プラチナプリファード
年間利用額が180万円未満・・・NLゴールド
※特約店の利用によるポイント還元は考慮していません
年間利用額が100万円未満の場合は、NL一択です。
年間利用額が100万円以上で、NLゴールドとプラチナプリファードの選択をする際は、
やはり積立額が肝になるためかなり複雑になってしまいました。
それぞれについて詳しく解説していきます。
年間利用額が100万円未満・・・NL
![](https://goodlifekeys5117.com/wp-content/uploads/2023/09/230905三井住友カード3種-02-1024x448.jpg)
理由
繰り返しになりますが、年間利用額が100万円未満の場合は、NL一択です。
理由は「NLゴールドの年会費」と「NLゴールドの100万円利用による特典」にあります。
「NLゴールドの年会費」
NLは年会永年費無料であるのに対し、NLゴールドの年会費は5,500円です。
ただし年間利用額が100万円を超えると、次年度から永年無料となります。
そのため俗にいう「100万円チャレンジ」をして永年無料でNLゴールドを利用する人がほとんどです。
「100万円チャレンジ」と言って気合を入れる(毎年当たり前のように100万円使わない)くらいなら、NLにするべきだというのが私の意見です。理由は以下3つ。
・次に説明するNLゴールドの目玉「100万円利用による特典」を受けられないから
・ポイント還元を求めて支出を増やすのは本末転倒だから
・生活水準が変化するまでの数年間のうちに得られるポイントに大差はないから
実際使ってみると分かりますが、出来る限り支払いをクレカにすると案外余裕で年間100万円はいってしまいます。
ですので今不安な方も、数年後には就職/昇給などで100万円の見通しがつく方がほとんどだと思います。
焦って「100万円チャレンジ」をしてNLゴールドを使うことはないかと私は思います。
「5,500円の年会費を払う」「または年会費を無料にするために1年間は無理して100万円使わないといけない」という方は、NLゴールドよりもNLがおすすめでしょう。
「NLゴールドの100万円利用による特典」
NLゴールドで100万円利用すると、0.5%の基本還元とは別に10,000ポイントが付与されます。
これにより100万円利用時点での還元率は1.5%となり、一気に高還元率の最強カードになります。
ただし100万円を超えない場合は、NLと同様0.5%のままなのでNLゴールドを使うメリットは激減します。
「年間利用額が100万円を超えるか怪しい」「逆に節制して100万円いかないようにしたい」という方は、NLがおすすめです。
NLとNLゴールド徹底比較
とはいえ、他にもどんな違いがあるのか詳しく見ておきたい方も多いと思います。
そのため簡単に表形式でそれぞれの違いをまとめました。
NL | NLゴールド | |
年会費 | 永年無料 | 5,500円(年100万円利用により次年度以降永年無料) |
還元率 | 0.5% | 0.5% |
積立投資の還元率 | 0.5% | 1.0% |
ポイント有効期限 | 2年 | 3年 |
国内旅行傷害保険 | ー | 最高2,000万円 ※利用付帯 |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円 ※利用付帯 | 最高2,000万円 ※利用付帯(うち300万円は自動付帯) |
ショッピング保険 | ー | 年間300万円 |
継続特典 | ー | 年間100万円利用で1万ポイント付与 |
空港ラウンジ | ー | 無料利用可 |
「SBI証券での投信積立」や「各種保険」でのメリットはNLゴールドが圧倒的ですが、
当たり前のように年間利用額が100万円を超える人でなければ享受できないであろうものばかりです。
年間利用額が100万円未満ならNL一択。
ぜひ検討の際に1つの意見として参考にしてみてください。
年間利用額が100万円以上・・・NLゴールド or プラチナプリファード
![](https://goodlifekeys5117.com/wp-content/uploads/2023/09/230905三井住友カード3種-03-1024x448.jpg)
損益分岐
年間利用額が100万円以上の場合は、NLゴールドかプラチナプリファードを選ぶのが良いでしょう。
両者の選択基準には、「利用額」と「積立額」の2つの変数を考える必要があります。
「積立額」により付与されるポイントに大きな差があり、無視することができないためです。
ここでは代表的な積立額で場合分けをして、それぞれにおける利用額に応じた損益分岐を基に検討します。
![](https://goodlifekeys5117.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
損益分岐を考える際は「年会費」「還元率」「積立投資還元率」「継続特典」を基にしたよ!
「特約店利用時の還元率」「入会特典」等は考慮してないから気をつけてね。
実際にはもうちょっとプラチナプリファードがお得くらいに考えると良いよ〜
①年間積立額が20万円以下の場合
年間利用額が300万円以上・・・プラチナプリファード
年間利用額が300万円未満・・・NLゴールド
積立投資を全くしない人や積立額が月2万円以下の人は、「年間300万円以上の利用」がプラチナプリファードで得する分岐点になります。
つまり、年間300万円以上利用する人はプラチナプリファード一択とも言えます。
ただしプラチナプリファードの最大の特徴は33,000円の年会費があることであり、NLゴールドが実質無料であることを考えると、人によって単純な損益だけでは語れないのかなとも思います。
実際私は「積立額が3~5万円」「利用額が300万年超」ですが、NLゴールドを使っています。
理由はまだクレカ利用歴が浅いのと、33,000円の年会費にビビっているからです^^;
ひとまず1年間NLゴールドを使い、プラチナプリファードだった場合の還元ポイントを計算してみてから判断するつもりです。
②年間積立額が40万円の場合
年間利用額が200万円以上・・・プラチナプリファード
年間利用額が200万円未満・・・NLゴールド
年間積立額40万円は、新NISAが始まる2024年までの積立NISAの上限額です。
2023年時点でこの設定にしていて、新NISAでもそのままという人も多いと思います。
年間積立額が40万円の人は、「年間200万円の利用」がプラチナプリファードで得する分岐点になります。プラチナプリファードの積立額によるポイント還元がいかに強力かがわかると思います。
③年間積立額が60万円の場合
年間利用額が180万円以上・・・プラチナプリファー
年間利用額が180万円未満・・・NLゴールド
年間積立額60万円は、三井住友カードのクレカ積立上限額です。
これ以上の積立はポイント還元の対象にならないため、損益分岐の最低点がここということになります。
年間積立額が60万円の人は、「年間180万円の利用」がプラチナプリファードで得する分岐点になります。②とあまり差がないのは、200万円利用によるポイント付与の有無によるものです。
NLゴールドとプラチナプリファード徹底比較
損益分岐を見てきましたが、他にもどんな違いがあるのか詳しく見ておきたい方も多いと思います。
そのため簡単に表形式でそれぞれの違いをまとめました。
NLゴールド | プラチナプリファード | |
年会費 | 5,500円 (年100万円利用により次年度以降永年無料) | 33,000円 |
還元率 | 0.5% | 1.0% |
積立投資の還元率 | 1.0% | 5.0% |
特約店の還元率 | 最大7% | 最大10% |
ポイント有効期限 | 3年 | 4年 |
継続特典 | 利用額100万円で10,000ポイント | 利用額100万円ごとに10,000ポイント |
国内旅行傷害保険 | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 |
ショッピング保険 | 年間300万円 | 年間500万円 |
空港ラウンジ | 無料利用可 | 同伴1人まで無料利用可 |
損益分岐では考慮していない、「旅行保険」「特約店還元率」の違いもかなり大きいです。
先ほどの指標に加えて、これらの要素も人によっては判断材料になるかと思います。
しかしプラチナプリファードの魅力はなんと言っても積立投資額に応じた異常なほどの高還元です。
イメージがわかない人のために具体例をあげておきます。
例えばプラチナプリファードで月に30,000円を積立NISAにぶっ込みます。
まずは基本還元1%の300ポイントが入ります。さらに積立投資還元5%の1,500ポイントが入ります。この1,800ポイントが毎月入ります。年間で21,600ポイント、20年間で約43万円分のポイントが返ってくる計算です。恐ろしい。
まとめ
今回は三井住友カード3種(NL/NLゴールド/プラチナプリファード)から、年間利用額を判断軸に選ぶ方法をお伝えしました。
ただしこれは1つの考え方であり、旅行によく行く人は旅行保険の充実さや空港ラウンジの利用権が重要になるなど、それぞれの生活に合わせた判断軸が追加されるかと思います。
たくさんの情報に惑わされるのではなく、自分の判断軸を明確にした上で、
カードのスペックと照らし合わせて決めることをお勧めします。
クレジットカード利用によるポイント還元や特典はとても魅力的ですが、お金を増やす1つの手段に過ぎません。適度な距離感で、知らない間にポイントが貯まってるくらいの付き合い方がいいと私は思っています。
本記事がみなさんのクレジットカード選びの助けになれば幸いです!
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