短期間の独学で簿記2級に合格するための勉強法

はじめに

簿記2級は、経営管理に役立つ知識として企業から最も求められる資格の1つです。
勉強を始めたばかりの方や、これから勉強したいと考えている方は、以下の悩みを持つと思います。

「独学で合格するにはどのくらいの期間必要なのか?」
「どんな方法/手順で勉強すれば効率が良いか?」
「簿記3級の勉強は必要なのか?」

本記事では、自分の経験を踏まえて、

「1ヶ月間の独学で簿記2級に合格する勉強法」をご紹介します。

私は知識ゼロから独学で、「1日3~5時間の勉強を1ヶ月」継続して85点合格することができました。

もちろんご自身の生活スタイルに合わせて、自分のペースで勉強していくのがベストです。
そのため「最速1ヶ月」というだけで、そこにこだわる必要はありません。
ただ、よく言われる「独学だと300~500時間、期間にして6ヶ月程度必要」というのは過剰かなと思うので、あえて時間を書きました。(私自身これを見てビビってたので^^;)

ぜひ本記事の、効率よく簿記2級に合格する手順を参考にしてみてください。

結論:最短で簿記2級に合格する勉強法

1ヶ月間の独学で簿記2級に合格する勉強法は、

YouTube・参考書・問題集の3つを効率よく使う勉強法です。

具体的には以下の手順を踏みます。

①YouTubeの簿記3級の講義動画を観る ※1周
②簿記2級(商業簿記/工業簿記)の参考書を読む ※1周
③YouTubeの簿記2級(商業簿記/工業簿記)の講義動画を観る ※1周
④問題集の過去問や予想問題を解く ※1周

私はとにかく全く同じ作業を2回やるのが苦手なので、基本的に全て1周で済むようにしています。
ただし、講義動画の動画単位・問題集の1問単位では2周~4周しています。

かかる時間の比重は1:4:4:8くらいのイメージです。

それぞれのステップについて詳しく説明します。

①YouTubeの簿記3級の講義動画を観る

簿記3級の勉強は必須

まず最初に、簿記3級の勉強は必須です。しかし、資格取得は不要です。
簿記2級では、簿記3級の知識が基礎となり発展していきます。それに当然のように2級の講義動画や参考書では、3級の内容は知ってることが前提で解説されます
焦らず、まずは3級の内容を理解してから2級の勉強に進みましょう。

まずはYouTubeの講義動画でさらっと3級の知識を勉強します。
YouTubeに講義動画はいくつも上がっていますが、おすすめはふくしま先生の動画です。

【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆき
https://www.youtube.com/@bokiYouTuber

おすすめというより、私はこの人以外あり得ないと思っています。笑
そのくらいに分かりやすく、暗記科目になりがちな簿記を理論で教えてくださります。

本ステップの目的は、
簿記3級に合格することではなく、理解することです。

そのため深追いせず、一通り見て理解したら次のステップに進みましょう。

②簿記2級(商業簿記/工業簿記)の参考書を読む

簿記3級の内容を理解できたら、やっと簿記2級の勉強を始めます。

まずやることは、商業簿記と工業簿記の参考書を読むことです。

「そのまま2級の講義動画を観るじゃダメなの?」と思ったんじゃないでしょうか。
もちろんそれでも良いです。ただ簿記2級は内容が一気に難しくなります。
動画から入ると内容が頭に入って来なかったりあまり理解せずになんとなくで観すすめてしまったりということが起きると思います。

そのため、ペース配分を調節しながら能動的に参考書を読むことをお勧めします。

「読む」と「観る」の違い

「読む」ときは、能動的に次の文章に進みます。
「観る」ときは、受動的に次の文章が入ってきます。

「読む」ことのメリットは、自分でペース配分を調節できるため以下のことができます。
・理解できなかったところを読み直す
・難しいところや大事な部分をゆっくり読む
・読むのを止めて考える

これは「読書」と「本の要約動画」でも同じことが言えます。
数々の著名人や成功者が「読書をすべき」というのは、これが理由とも言えるでしょう。


参考書のおすすめは、スッキリわかる日商簿記2級 商業簿記/工業簿記です。

非常に人気で、簿記の代表的な参考書の1つです。
ージレイアウトが見やすく、分かりやすい言葉が使われているため読みやすいのが特徴です。
練習問題もついていますが、この勉強法では使いません。

本ステップで完全に理解する必要はありません。それは恐らく不可能です。
簿記2級の全体像を把握しつつ、理解しようと努めることが重要です。その過程が次のステップで効果を発揮します。

③YouTubeの簿記2級(商業簿記/工業簿記)の講義動画を観る

一通り参考書を読み終えたら、ここでみんな大好きふくしま先生の登場です。
3級の講義動画以上に、ふくしま先生のありがたみを感じると思います。

参考書で理解している部分は復習になり、理解できなかった部分がスッと腑に落ちます。

講義動画の数も時間も3級と比べるとかなり長いですが、分からなかったところが分かる楽しさでガンガン進むと思います。

本ステップが最後のインプットになるので、理解できなかった講義は理解できるまで何度観てください。

また各動画の最後に用意される練習問題も、指示に従って解くようにしましょう。

④問題集の過去問や予想問題を解く

最後に今までのインプットで得た知識で、問題集を解いていきます。

ここでおすすめの問題集は、合格するための本試験問題集 日商簿記2級です。

ふくしま先生の講義動画と同様に、ここでも是非この問題集を使って欲しいです。
というのも、この問題集はこれまでの最後のステップとして最も適した構成となっているからです。

問題集の構成ごとに、さらに3ステップで仕上げていきます。

①要点の総復習
最初の数ページで、簿記2級の要点がまとめられています。
これまでのインプットの確認として使い、曖昧なところは講義動画に戻って理解を深めましょう。

②基本の仕訳問題の演習
こちらも数ページで、簿記2級の要点ごとの仕訳問題がまとめられています。
問題演習を通して理解を深めましょう。
難しめの問題も混ざっているため、分からなかった問題は何度も解いて、全問解けるようにするのが好ましいです。

③過去問題/予想問題の演習
最後にこの問題集のメインとなる、過去問題と予想問題が全17回分用意されています。
これらを本試験のつもりで解きまくります。
ここまでのステップを着実にこなした未来の皆さんは、安定して6~8割取れるようになっているはずです。

この段階でも既に本試験を受けられるレベルです。
不安な人は、2周目に入るなどして自信を高めてから試験に臨みましょう。

おわりに

今回は、独学で簿記2級に合格する勉強法を紹介しました。

これは私自身が実際にやって合格した勉強法であり、かなり効率的だと思います。
周りからもあまりの早さに驚かれました。笑
しかしこれは誰でもできる方法なので、是非真似してみてほしいです。

本当に素晴らしい講義動画・参考書・問題集があるので、それらをうまく活用するだけということです。

本記事を読んだ方が、簿記2級に無事合格できることを願っています!

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